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IT’S A WONDERFUL WORLD Mr.Children

youthful days
この曲を聴くには注意が必要である。それは、サビにあるI got back youthful daysという歌詞であるが、これを間違ってI want back to youthful daysと聴いてしまう恐れがあるからである。前者は「青年時代を取り戻したい」、後者は「青年時代に戻りたい」という意味で、一見して似たような意味に思えるが、実際には大きな違いがある。前者の「青年時代を取り戻したい」であれば、年齢は今時点の年齢がそのまま維持されることになるが、後者の「青年時代に戻りたい」では年齢が遡ることになる。これは大きな差である。本曲では前者を選択していることになるので、年齢は維持されることになる。安易に年齢を遡ることなく、現在の年齢を引き受ける態度からは、現在まで積み重ねてきた人生に対する自信が読み取れる。

LOVE はじめました
愛(LOVE)をあたかも飲食店のメニューを新規に追加したかのようにはじめましたと歌っている。その様は、あたかも今回の愛は大量生産される商品のように軽く意味の無いものだとクールに突き放しているかのようだ。しかし、本当にそうであろうか。 続きを読む

DISCOVERY Mr.Children

DISCOVERY

この曲は前衛的であり、曲の真髄をしっかりと味わうには時代のさらなる成熟を要すると思う。私自身、今時点ではさしあたりコメントできる内容を持ち合わせていない。20年後にまた聴きなおして、新しい発見ができるのが楽しみである。

Prism

いやはや、なんとももの悲しい曲である。コンクリートのことを混凝土と専門用語で記述していることから、この曲の主人公は土木・建築関係に従事している者と推理できる。

アンダーシャツ

真っ白なアンダーシャツとあるが、どんなシャツなのだろうか。 続きを読む

Q Mr.Children

その向こうへ行こう
重圧なストリングスの音色が曲全体の雰囲気をグレーに霧がかったものにしている。曲名の「その」とはこの霧のことではないか。霧の中に居続けていては誰でも不安な気持ちになる。霧の向こうには快晴の青空が待っているはずなので、どうにかしてそこまでたどり着きたいともがいている様子がうかがえる。

NOT FOUND
曲名だけを聞くと、コンピューターが時に発するエラーメッセージを想像させられる。この想像に引きずられ、この曲のジャンルはテクノのようなコンピューター音楽であろうと推理した人は多いのではなかろうか。私もそのように推理した者の一人である。ところが、 続きを読む