ドラマ」カテゴリーアーカイブ

黒革の手帖スペシャル 白い闇

非常に洗練されていて、気合の入っている作品である。ナイトクラブの女性主人が主人公であるが、その人格の快活さは通常のドラマでは見ることのできない風潮のものであり、大変参考になるものがある。特に、ナイトクラブへの就職を希望しているかたであれば、大変勉強になる作品であろう。また、ホテルの経営に関するシーンも見ることができるので、ホテル経営の関係者であれば必聴の作品であるともいえる。 続きを読む

鬼畜 火曜サスペンス劇場

これは大変な作品である。はっきりいって、ドラマのレベルを超えていると思う。アカデミー賞にも値するくらいの凄い作品である。全ての人間がその内面に抱えるエゴ、血統、魔、親子愛といったものが複合的・有機的・ドラマチックに再現された傑作である。また、作中の音楽が本作の全体を貫く緊迫感を支え続け、あっという間にエンドロールまで魅せてくれる。視後感は決して爽快とはいかず、しばらくの間は肩に重いものがのしかかっている状態が続く。そのため、本作を視るには一定の覚悟と心の準備が必要となるであろう。

参考作品

ドラマスペシャル 松本清張 鬼畜, テレビ朝日, 2017

松本清張 けものみち DVD-BOX

久しぶりに良いドラマを見たと、感慨深い感情に包まれながら書いている。

このドラマの主人公はジュエリーデザイナーであり、ダイヤなどの宝石が度々出てくる。私としては、宝石にはあまり関心がないが、このドラマを見て、少しではあるが感心が沸いた。そこで疑問に思ったことであるが、透明感のある輝きを持つダイヤなどは美しいと思うが、中には黒い宝石というのも出てくる。

このような宝石はあまり良いとは思えない。主人公が友人の米倉に渡した宝石もこのような暗い色のものであったが、米倉は後になって主人公にその宝石を返却した。米倉も、暗い色の宝石に価値を感じなかったのであろう。

参考

松本清張作家活動40年記念・けものみち, 日本テレビ, 1991

火曜サスペンス劇場3 黒の回廊

このドラマはとてもコストパフォーマンスの高い作品といえる。ドラマでは、120万円のツアーの様子が描かれるが、あたかもそのツアーに参加しているかのような気分を味わえるのである。その意味では、ただのドラマ以上の価値があるといえる。

また、出演者の魅力もかなりのものである。特に、多感な時期の青年には是非とも見てほしいと思う。