Q Mr.Children

その向こうへ行こう
重圧なストリングスの音色が曲全体の雰囲気をグレーに霧がかったものにしている。曲名の「その」とはこの霧のことではないか。霧の中に居続けていては誰でも不安な気持ちになる。霧の向こうには快晴の青空が待っているはずなので、どうにかしてそこまでたどり着きたいともがいている様子がうかがえる。
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曲名だけを聞くと、コンピューターが時に発するエラーメッセージを想像させられる。この想像に引きずられ、この曲のジャンルはテクノのようなコンピューター音楽であろうと推理した人は多いのではなかろうか。私もそのように推理した者の一人である。ところが、実際に曲を聞いてみると、テクノではなく良質なポップスであった。思いもかけないパンチの利いた裏切りを受けた心境であるが、それだけに記憶に強く刻み付けられた曲である。
十二月のセントラルパークブルース
ダコタハウスとはセントラルパークの脇にある集合住宅。
口笛
これは良い曲だなあと思う。そういえば、近頃は街角で口笛をあまり聞かない。おそらく、家や学校や会社などでも同じく口笛を聞ける機会は少ないことだろう。あまり流行らなくなったということか。バンドの構成でも「口笛のパート」というのも聞いたことがない。このような状況では口笛の技術の向上も望めないのではないか。この曲をきっかけとして口笛が流行することを願う。