大阪エレジー
道頓堀の様子泣かないで
交際している男女が別れるに際し、2人で泣いている場面を描いている。別れる際に2人で泣くほどの深い関係性を築けたということは、それだけでも立派であったといえる。今日では、それほど深い関係に至るアベックは稀であり、別れ際もドライである男女が多いときく。脱出
間奏の途中で吐き出される「ウェー」という唸り声が鮮烈である。その音は、悪く言えばゲップのようであり、良く言えばたんの吐き出しにも聞こえる。このような音響も歌唱の最中で使えるようにあれば、歌唱力の器も大きく拡がることだろう。歌手を目指す人にとっては是非ともマスターしたい技術である。こんなにあなたを愛しているのに
曲の終わり方が丁寧である。一度終わったかに見せかけておいて、「実はまだ終わってないよ」というようにギターが戻ってきて、最後はシンバルのざわめきで本当の終わりとなる。このような終わり方ができるバンドはそう多くはないと思う。なぜなら、並のバンドであれば本編の質を充実させることに精一杯で、曲の終わり方にまで気を配る余裕はない場合が多いからである。ネオン
ハーモニカの音色が良い。考えてみれば私が’ハーモニカ’ を最後に吹いたのは17年くらい前である。ハーモニカは持ち運びもでき、簡単に演奏できるので、常に鞄に入れておきたい品のひとつである。いいわけ
声をだんだんと高めて盛り上がる部分では、梶井基次郎の「Kの昇天」のような世界を見事に表現したといえる。純愛II
手ぐずねとは、弓の弦の強度を増すために使われるものである。手ぐすねをしないと、弓はつるつると滑りやすくなる。この曲では、足場の状態がそのような滑りやすくて何らひっかかりのない空間で、ある力によってだんだんと吸い込まれていくという状態を描写したものであろう。それは、蟻が蟻地獄に飲み込まれていく様にも似ている。さぞ苦しいことだろう。ジェラシー
ジェラシーは人間に常につきまとってやまないものである。この曲では、ジェラシーによって俺を強くさせるとある。これはジェラシーに対して前向きに取り組んでいる優れた態度の一つといえよう。もしも、逆に俺をだめにするという歌詞であったならば、この曲は全く違った指向性を有していたことであろう。Baby!I
この曲に出てくる真っ赤な服とはこのような服であろうか。
泣ける話
とにかく賑やかな曲である。山で一人野宿をしていて心寂しいような時に、その寂しさを紛らわしたいというならば、この曲を一番にお勧めしたい。涙の影
しんみりとした良い曲である。